2009年08月04日
講演会「何が軍事と戦争を引き起こすのか ~ 感想 part1
先月7月28日に開催された講演会 「何が軍事と戦争を引き起こすのか? ―フェミニスト反戦主義者によるジェンダーの思想ー」の感想をご紹介したいと思います。。。
先月24日のブログでご案内した講演会(http://okinawaywca.ti-da.net/d2009-07-24.html)に、沖縄YWCAのメンバーが参加しました。
とても充実した講演会だったので、今日から3回にわたってその感想をお届けします。
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2009年7月28日(火)、沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」において、シンシア・コクバーンさん(フェミニスト研究者・作家)による講演会が開催されました。
(主催―基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)
タイトルは、「何が軍事と戦争を引き起こすのか?
――フェミニスト反戦主義者によるジェンダーの思想」
内容はスライドショー、講演、再び短いスライドショー(各国で闘っている女性達の写真)と質疑応答でした。(*最初のスライドショーは遅れて参加したため見ることができませんでした。)。
講師であるシンシアさんは2004年から2006年まで12ヶ国の女性の反軍事主義、反戦組織の方々と会って話し合い、それを分析し研究されました。
その考察を執筆し『From Where We Stand: War, Women’s Activism, and Feminist Analysis』(直訳「私達の立つ場所から:戦争、女性のアクティビズム、そしてフェミニスト分析」)という本を出版されました。
講演では、そのフィールドワークやこれまでの世界の運動、特に女性たちの運動、を基にして考察したことをお話してくださいました。
そして沖縄の平和運動、特に講演の中核である女性たちの平和運動の現状について知りたいと積極的に問いかけられました。
約1時間、女性の平和運動の例を挙げながら多くのことを分かち合って下さったのですが、中心となる話を2つご紹介したいと思います。

①「ジェンダー関係が戦争の原因に大きく関係している」
シンシアさんは戦争の原因を主に3つ挙げています。
①直接的要因として石油資源や商業市場(軍事産業なども含むと思います)などの経済要因
②民族ナショナリズムの問題など歴史的な要因
③①②とは違った種類の社会構造を支える根源的な要因・・・ジェンダー関係です。
ジェンダーについて、講演では家父長制、またジェンダー秩序については、男らしさを権威、強制、暴力とむすびつける秩序いう言葉を使っていました。
経済、民族ナショナリズム、ジェンダーは「権力と暴力に基づいて維持される」というのです。
②ジェンダー関係は「暴力を正常化する傾向がある」
戦争は社会的、関係的なものでもあると述べています。
それを戦争中の女性に起きているジェンダー関係からも見ることができるといいます。
戦争の中、女性への暴力は(レイプ等)家父長制の社会で男性の守るべき存在とする女性や子どもを恥かしめ、略奪、攻撃することによって、男性の権威・誇りを破壊することになるというのです。
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つづきは次回へ。。。
先月24日のブログでご案内した講演会(http://okinawaywca.ti-da.net/d2009-07-24.html)に、沖縄YWCAのメンバーが参加しました。
とても充実した講演会だったので、今日から3回にわたってその感想をお届けします。
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2009年7月28日(火)、沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」において、シンシア・コクバーンさん(フェミニスト研究者・作家)による講演会が開催されました。
(主催―基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)
タイトルは、「何が軍事と戦争を引き起こすのか?
――フェミニスト反戦主義者によるジェンダーの思想」
内容はスライドショー、講演、再び短いスライドショー(各国で闘っている女性達の写真)と質疑応答でした。(*最初のスライドショーは遅れて参加したため見ることができませんでした。)。
講師であるシンシアさんは2004年から2006年まで12ヶ国の女性の反軍事主義、反戦組織の方々と会って話し合い、それを分析し研究されました。
その考察を執筆し『From Where We Stand: War, Women’s Activism, and Feminist Analysis』(直訳「私達の立つ場所から:戦争、女性のアクティビズム、そしてフェミニスト分析」)という本を出版されました。
講演では、そのフィールドワークやこれまでの世界の運動、特に女性たちの運動、を基にして考察したことをお話してくださいました。
そして沖縄の平和運動、特に講演の中核である女性たちの平和運動の現状について知りたいと積極的に問いかけられました。
約1時間、女性の平和運動の例を挙げながら多くのことを分かち合って下さったのですが、中心となる話を2つご紹介したいと思います。

①「ジェンダー関係が戦争の原因に大きく関係している」
シンシアさんは戦争の原因を主に3つ挙げています。
①直接的要因として石油資源や商業市場(軍事産業なども含むと思います)などの経済要因
②民族ナショナリズムの問題など歴史的な要因
③①②とは違った種類の社会構造を支える根源的な要因・・・ジェンダー関係です。
ジェンダーについて、講演では家父長制、またジェンダー秩序については、男らしさを権威、強制、暴力とむすびつける秩序いう言葉を使っていました。
経済、民族ナショナリズム、ジェンダーは「権力と暴力に基づいて維持される」というのです。
②ジェンダー関係は「暴力を正常化する傾向がある」
戦争は社会的、関係的なものでもあると述べています。
それを戦争中の女性に起きているジェンダー関係からも見ることができるといいます。
戦争の中、女性への暴力は(レイプ等)家父長制の社会で男性の守るべき存在とする女性や子どもを恥かしめ、略奪、攻撃することによって、男性の権威・誇りを破壊することになるというのです。
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つづきは次回へ。。。
Posted by 沖縄YWCA at 00:04│Comments(0)
│平和
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